
うつ病(大うつ病性障害/MDD)は、気分がひどく落ち込んだり何事にも興味を持てなくなったり、ゆううつな気分が続き、強い苦痛を感じる疾患です。これらの症状は、日常生活や仕事、人間関係に影響を与えることがありますが、適切な治療と対応によって症状を軽減することが可能です。
うつ病には以下のような特徴的な症状があります。
抑うつ気分(悲しみ・絶望感)、イライラ、不安感、興味や喜びの喪失、自己評価の低下(罪悪感・無価値感)
慢性的な疲労感・倦怠感、睡眠障害(不眠または過眠)、食欲の変化(増加または減少)、頭痛、肩こり
集中力の低下、決断が難しくなる、将来への悲観的な考え、死についての考え(重度の場合)
うつ病は、これらの症状が2週間以上続き、社会生活に支障をきたす場合に診断されます。認知行動療法(CBT)を取り入れることで、症状を管理し、より前向きな思考と行動を身につけることができます。
うつ病の治療には、大きく分けて薬物療法と認知行動療法が用いられます。
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)やセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)などが用いられます。これらは脳内の神経伝達物質のバランスを整え、抑うつ症状を軽減する効果があります。
CBTは、うつの症状を管理するための有効な心理療法の一つです。否定的な考え方を修正し、適応的な行動を促すことで持続的な改善を目指します。
(抑うつが強い場合には認知行動療法を実施する前に、十分な休息や薬物療法による改善が第一手段となります。)
認知行動療法では、うつ病の症状に対処するために、以下のような方法を取り入れます。
うつ病の方は、否定的な考えにとらわれがちです。これらの考え方を現実的なものに修正することで、気分を改善します。
気分が落ち込んでいると、活動量が減り、さらに気分が悪化する悪循環に陥ります。楽しいこと、気分がいいこと、達成感を感じれることなどを活性化することで、良い循環を目指します。
悩みのきっかけになった問題を解決すること、また問題に直面した時の解決の仕方について知ることで、気分の改善、再発予防につながります。
忙しくても断れない、自分の意見が言えないなど、無理や我慢をしてしまっていたコミュニケーションから、自分の言いたいことを上手に相手に伝える練習を行うことで、対人関係による悩みの解決を目指します
うつ病の克服には、薬物療法だけでなく、日常生活に取り入れられる心理的アプローチが重要です。特に認知行動療法(CBT)は、うつ病の症状を理解し、行動を改善するための実践的な方法として有効です。
うつ病の症状に悩んでいる方は、CBTを取り入れることで、より充実した生活を送ることができます。適切なサポートを受けながら、回復への道を歩んでいきましょう。
※本ページの記載は各疾患に対して認知行動療法がどのように用いられているかを一般論としてご紹介するものであり、本サービスは、医療行為の実施を目的とするものではありません。
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